16. フォローアップミルクへ切り替える時期は?
 ●離乳食で不足しがちな栄養分は?
離乳食が進み、3回食に移行するのはだいたい9か月あたりです。この頃になると、ママたちは卒乳・断乳のことを意識したり、母乳・ミルクから、牛乳やフォローアップミルクへの切り替え時期について考えるようになります。この時期に牛乳やフォローアップミルクを与えるのは、離乳食で不足しがちな栄養の補給が主な目的ですが、実際にどのような栄養分が不足しているのでしょうか?
離乳期前半のメニューでは鉄分が含まれた食品が少なく、また吸収もされにくいので、鉄分の摂取量は所要量を下回りがちになります。離乳食が進むにつれ、母乳やミルクに含まれ体内に蓄積されていた鉄分も減少していきがちで、9か月以降には鉄欠乏症になりやすくなります。他にはカルシウムやビタミンDが不足気味になることが、統計調査などでわかっています。
●「1日3離乳食、9か月ごろ」が目安
そこで、栄養を補うために開発されたのがフォローアップミルクです。フォローアップミルクは牛乳の欠点を補う意味で利用価値の大きい食品です。牛乳は良質のたんぱく質やカルシウムを含んでいますが、たんぱく質濃度が高く、この時期の赤ちゃんが飲むとアレルギーを起こす可能性があります。また鉄分の含有量が少なく、腎臓に負担をかける恐れがあるともいわれています。このような理由から、牛乳を飲ませるのは1歳以降がよいでしょう。
その点フォローアップミルクは、カルシウム・鉄分はもちろん、鉄分の吸収を助けるビタミンや、脳の発達を促すDHA、おなかのなかのビフィズス菌を増やす母乳オリゴ糖などを配合しており、この時期の赤ちゃんに必要で、かつ離乳食では不足しがちな栄養を補うことができます。母乳・ミルクからの切り替え時期は、一般的なケースでは、「1日3離乳食、9か月ごろ」と考えてよいでしょう。
●離乳の進行を妨げないことが大事
中には「うちの子はからだが標準より大きいので、9か月より前でも切り替えてよいのでは?」と考えているママもいるかもしれません。しかしフォローアップミルクは、母乳や粉ミルクに比べるとたんぱく質と炭水化物が多く、カルシウムなどのミネラル成分も2倍近く多くなっていて、離乳期前半の赤ちゃんではおなかに負担がかかります。さらに栄養バランスを崩して、離乳の進行に影響を及ぼすことも考えられます。
また月齢的には9か月を過ぎていても、離乳食がスムーズに進まずに、離乳食の量も回数も少ない場合は、3回食でしっかり栄養がとれるようになるまでは、フォローアップミルクへの切り替えはまだ早いといえます。赤ちゃんのからだの成長や離乳食の進み方はそれぞれ個性的でペースが違います。月齢だけでなく、お子さんの離乳食の段階をみて判断してあげましょう。
フォローアップミルクは、離乳食が完了して幼児食になっても、3歳ぐらいまで牛乳の代わりに与えるのが理想的です。ただ、離乳時期以降の栄養の主体はあくまでも離乳食や幼児食。固形食が咀嚼機能を発達させることは忘れないでくださいね。
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