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母乳育児が教えてくれる 賢いニプル(乳首)の選び方
母乳の出が悪い…。そんなときに慌てないために、賢いニプルの選び方についてお勉強しておきましょう。まずは、知っているようで知らない母乳のこと。母乳のよいところについて紹介します。その上で、母乳育児に近いニプルはどんなニプルなのか、どんなニプルを選んだらいいのかを考えます。
母乳育児のよいところ

●その1 栄養
母乳には赤ちゃんの成長と発達にかかせない、たんぱく質、脂肪、乳糖の3大栄養素がバランスよく含まれています。赤ちゃんの消化器官はまだ未発達。そのため、赤ちゃんに負担をかけない、消化吸収しやすい成分となっています。また、脳の発達に大切なタウリンやDHA(ドコサヘキサエン酸)も豊富に含まれ、特に初乳には、グロブリンという免疫物質が含まれています。さらに、病原菌の感染から赤ちゃんの体を守るシアル酸や、赤ちゃんの発達未熟な消化管機能を助け、アレルギーになりにくい体をつくるとされるリボ核酸(RNA)やポリアミンなどが、バランスよく赤ちゃんの成長をうながしてくれます。
そしておっぱいは、飲み始めはカロリーが低く、赤ちゃんが飲むにしたがって高カロリーになり、おなかいっぱいになるしくみになっています。本当によくできていますね。

●その2 スキンシップ
赤ちゃんがおっぱいを吸うと、プロラクチンとオキシトシンというホルモンが分泌されます。プロラクチンは母乳を作る、オキシトシンは母乳を運ぶ役目をします。だから、先ずは赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことはとっても大事。
また、肌と肌を触れ合うスキンシップは、赤ちゃんにとっての最高のごちそう。赤ちゃんを抱っこして目と目を見つめあい、お話しながら授乳しましょう。赤ちゃんがおなかを満たすのはもちろんですが、十分なスキンシップで心もしっかりと満たされていくのです。

●その3 顎や筋肉の発達
母乳を飲むときに使う筋肉ママが食べたものの栄養素は血液となり、乳房の奥にある乳腺葉(にゅうせんよう)というところに運ばれます。ここで母乳へと変化し、乳腺葉の先の乳管を通って、乳輪のふちのところにある乳管洞(にゅうかんどう)に蓄えられます。
赤ちゃんはお母さんの乳首だけを吸って母乳を飲んでいるのではありません。乳輪まで口に含み、乳管洞にたまっている母乳をあごの筋肉、歯ぐき、舌を使ってしごきだして飲んでいるのです。これは、赤ちゃんにとっては大仕事。たくさんエネルギーを使うため、太りすぎを防ぎます。また、この運動が顎の筋肉を発達させ、脳の刺激となり、成長を促します。さらに顎の発達は、健康な歯を作るための基礎となっていきます。

母乳育児をお手本にした理想の二プル(乳首)は?

赤ちゃんにとっては,母乳育児がベストです。でも、体質やストレスなどによって出にくい場合や、仕事のために母乳があげられない場合もあります。そういうときは、ミルクで補ってあげましょう。そのときに大事なのがニプル選び。(その1)の栄養については、現在研究が進んで、ミルクもかなり母乳に近づいてきています。(その2)のスキンシップについては、問題ありませんね。 (その3)の顎や筋肉の発達については、ニプルで大きく差が出てしまいます。赤ちゃんのために最適なニプルを選んであげましょう。

<二プル選びのポイント>

●ゴムの種類
ニプル(乳首)のゴムは、天然ゴム、イソプレンゴム、シリコンゴム3種類があります。天然ゴム、イソプレンゴムは、ともににおいが強く、やわらかいのですが熱に弱いので、耐久性がいまひとつ。シリコンゴムはほかの2つに比べるとややかためですが、においもなく、耐久性が高く、汚れが落としやすくお手入れラクチンなので、ママたちに人気です。

●穴の形
丸、スリーカット、クロスカットと3種類あります。丸穴の二プルにはS、M、L(小、中、大)とサイズの大きさがあります。でも、母乳の場合を考えてみてください。ママの乳首はずっと同じで、つけかえることなんてできませよね。同じように二プルで飲むときも、赤ちゃんが自分で飲む量をコントロールしていけるのが理想ですね。
クロスカットの二プルなら、飲む力に応じてミルクの出方をコントロールできます。赤ちゃんの成長に合わせて穴のサイズを変える必要もありません。

●ニプル(乳首)の形
赤ちゃんの口の中の上あごの奥の方(軟口蓋:なんこうがい)というところには、乳首がぴったりとはまるようなくぼみができています。赤ちゃんは、ここに乳首を固定して飲んでいます。二プルの形も、このくぼみにおさまりやすい横長の楕円がいいですね。
また、ニプルの付け根が細いと、赤ちゃんの口が閉じやすいから、飲みやすくなります。
ニプルの形でもう一つチェックしたいのは、通気孔や空気孔。この穴があると、ニプルがつぶれてしまうことなく、ミルクの流れがスムーズとなります。

●哺乳力
ニプルからミルクを飲むときに使う筋肉上の「顎や筋肉の発達」で説明したとおり、赤ちゃんはママの乳首だけを吸っているのではなく、乳輪まで含み、そこにたまった母乳をあごの筋肉、歯ぐき、舌を使ってしごきだして飲んでいます。
ちょっと吸うだけで簡単に出てくるニプルでは、赤ちゃんの成長やあごの発達、そして健康な歯作りへとつながっていきにくいのです。だから、赤ちゃんが母乳を飲むときと同じような動きで飲むことができるように二プルが、理想的です。


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