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赤ちゃんとのくらし

こんなときは?

かんしゃく … 泣いて怒って、よく育つ

◎カンの強い子
気に入らないことがあると、ひっくり返って大声で泣きわめく。いったんつむじを曲げると抱いても何をしてもだめ。昔の人はこうした子を「カンの強い子」と表現しました。かんしゃくを起こす時期はそれぞれですが、2歳前後になると、多くの親が子どものかんしゃくに直面することになります。
出かけ先でかんしゃくを起こして泣き叫ぶ子どもに、声を荒げる親たち。そんな風景をよく見かけます。周りの人の目も気になるし、親としてどう対処すべきか悩むところです。親にとっては試練の時期とも言えるでしょう。
泣いて怒って、よく育つ

◎かんしゃくは自己主張
かんしゃくは、それぞれの子の持って生まれた気質によるものという面が大きいでしょう。それと同時に、「子どもの発達・成長」の視点から見れば、程度の差こそあれどんな子にもごく当たり前にみられることとも言えます。
子どもがかんしゃくを起こすということは、自己主張ができるまでに心が成長した証。かんしゃくを起こしている子どもは、自分で自分をコントロールできなくなっています。それだけ自分の内側から出てくる感情が強いのでしょう。それは個性の強さでもあるのです。
とはいえ、かんしゃくを起こす子どもを育てることは、親にとってとてもエネルギーのいることです。そんな子どもと接するポイントについて説明しましょう。

◎「かんしゃく」と「わがまま」
「かんしゃく」と「わがまま」は違います。「わがまま」とは、自分の言ったりしたりすることが自分本位で、周囲の人も迷惑することだとわかって自己主張することです。わがままは、もう少し自我がしっかりしてくる3歳以降にならないと出てこないと考えてかまわないでしょう。一方「かんしゃく」は、「わがまま」を言っているわけではなく、本人もなんだかよくわからないでパニック状態になっているだけです。
「かんしゃく」は、子どもの成長の際に通る過程のひとつで、悪いことではありません。しつけて直すことでもないのです。「この頃の子どもはこんなもの」と割り切ってしまってもよいでしょう。

◎子どものプライドを考慮して
2歳くらいになると、手先も多少器用になってきて、ボタンをかけるとか、靴をはくとか、なんでも自分でやってみたくなります。しかしうまくいかずにいるところに親が無造作に手を貸すと、子どもは「イヤ!」となります。「できなくてくやしい」という気持ちを踏みにじられたかのように、子どもはプライドを傷つけられます。その結果、泣きわめいて手がつけられなくなるのです。
子どもにもプライドがあるのです。そんなときは、気づかれないように後ろから手伝ってあげたりして、「自分でできた」と思わせることも必要です。


※出典『解説版 それでいいよ だいじょうぶ』より (監修 厚生労働省、作成 (財)母子衛生研究会)


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