| ◎泣きやんでくれないときの、ママの気持ちは?
赤ちゃんが、何をしても泣きやまないとき、ママは大変な不安を感じるものです。おっぱいやミルクをあげてもだめ、おむつを替えてもだめ、あれこれやってみても泣きやまないと、ママはどうしていいのかわからなくなります。
育児書には「そのうちなぜ泣いているか、わかるようになります」などと書かれている場合も多いものです。そんな記事を読むと「泣いている理由がわからないとダメなの?」「こんな調子でうまく赤ちゃんを育てていけるの?」と、赤ちゃんといっしょに泣きたい気持ちになってしまうこともありますよね。慣れない育児と慢性的な睡眠不足による疲れ、思い描いていた赤ちゃんとの生活と現実のギャップに、「育児ってこんなに大変だったの」と感じているママは多いものです。
◎泣きやまないのは、だれのせいでもない
でも、こんな風に思うママの気持ちも、ちょっと見方を変えるとずいぶんと違ってくるものです。
たとえば、赤ちゃんが泣かなかったらどうでしょう? いつおっぱいを飲ませていいかもわからなくなるし、おむつがびっしょりでも気づかないでしょう。抱っこされたがっている赤ちゃんの気持ちも伝わりません。泣かなかったら大変ですよね!「泣いてくれてありがとう」と思いませんか?
泣くのは赤ちゃんの「ことば」であり仕事です。だから力強く泣くのは、丈夫に育っている証拠だし、それだけ元気いっぱいということですよね。また、赤ちゃんにだって立派な個性があります。それなりの対処をすれば泣きやむ子もいれば、なんだかよくわからないけどよく泣くという子もいます。こういった個人差は、生まれつきの気質によるものではないかと多くの研究者は指摘しています。
こう考えると、泣きやまないのは赤ちゃんのせいでもないし、育て方のせいでもないことがわかるでしょう。
◎泣くことは、成長すること
赤ちゃんが泣く理由はいろいろありますが、最初のうちは、空腹や暑い寒い、痛いなどの生理的な不快感が多く、生後2か月くらいまでは、甘えたい、寂しいといった情緒的な理由で泣くことは、少ないといっていいでしょう。
生後3か月くらいになると、夕方になって理由もなく泣くようなことがあり、「たそがれ泣き」や「3か月コリック」と呼ばれています。これは赤ちゃんが不安を感じられるようになった証であるとか、おっぱいを飲んだ後おなかが痛むのではないかなどと言われていますが、はっきりしたことはわかっていません。
生後半年くらいからは、夜泣きのつらさを訴えるママが増えてきます。原因については諸説ありますが、基本的には赤ちゃんに昼と夜の睡眠リズムができてくるころで、眠りが浅くなったときに何かの拍子で目を覚まして泣くのではないかと考えられています。
◎不安なときのチェックポイント
いろいろ試したけど、どうしても泣きやんでくれない。ちょっと気になることがあるような場合は、念のために次の3点をチェックしてみてください。
- (1)裸にして全身をよく見てみましょう。手足のくびれに何かできていないか、お尻にはできていないか、肛門が赤くただれていないかなどを観察します。
- (2)全身を手で触れ、特定のところを触ったときに泣くようであれば、そこに何か異常があることも考えられます。耳を触って泣くようであれば、中耳炎にかかっているかもしれません。
- (3)水分が足りなくて泣いていることもよくあります。特に汗をかきやすい季節は、のどが渇いて泣いていることもあるので注意してみてください。
全身をよく観察してみて、特に問題がなければ安心でしょう。もし、気になることがあれば、小児科などの先生に相談してみるとよいでしょう。
※出典『解説版 それでいいよ だいじょうぶ』より (監修 厚生労働省、作成 (財)母子衛生研究会)
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