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産院選びの基礎知識
妊娠・出産は女性にとって最大のビッグイベント!
だからこそ、産院選びにはこだわりたいものですよね。納得して健診に通え、安心して出産できる「産院選びの秘訣」をご紹介します。
産院選びの基礎知識

どんなお産がしたい? 出産方法のいろいろ

出産方法にはいろいろな種類があります。一般的な産院・病院で行われているのは、自然分娩で、赤ちゃんを産道から産むため、経腟分娩または普通分娩ともいいます。表の4つは今の代表的な出産方法です。
ラマーズ法 お産のしくみをきちんと理解して、呼吸法を練習し、補助動作でリラックスした状態を作り出し、お産にのぞむ方法です。この方法が日本に伝わったのは1960年代後半ころで、今ではラマーズ法といわなくても、考え方自体が浸透しています。
アクティブバース フリースタイル出産ともいい、トラブルがない場合には、医療的処置(点滴、浣腸、剃毛、陣痛促進剤、会陰切開など)は行いません。助産師の介助で行う自宅出産、助産院、より自然な分娩を目指している産院・病院で行われています。
ソフロロジー 妊娠中からイメージトレーニングや腹式呼吸などをして、よりお産をスムーズにしていく方法です。ソフロロジー式分娩法ができるところは限られています。
無痛分娩 麻酔を使用して陣痛の痛みを取り除きます。麻酔は局所麻酔のため、出産時は意識があり誕生の喜びも味わえます。無痛分娩が専門の産院もありますが、一般の産院・病院でもできるところがありますので事前に聞いてみましょう。

出産に関すること

立ち会い出産ができるのか、会陰切開などの医療処置の頻度など、気になることは事前に聞いておきましょう。また、分娩室はどんなところか、分娩台はどういうものかも、見学して確認しておきましょう。
分娩台には以下の種類があります。
汎用分娩台 一般的な分娩台。日本で一番多く使用されています。背もたれの角度が調節できます
座位分娩台 いすに座った姿勢で出産ができます。重力の力を利用して、赤ちゃんが産道をおりてきやすく、ママもいきみやすいといわれています。一般的なものではないため、希望する場合は問い合わせてみましょう。
LDR 陣痛(Labor)分娩(Delivery)回復期(Recovery)までを、ひとつの部屋で過ごすことができます。ベッドが分娩台に変わるので、分娩室に移動せずに出産できます。これも希望がある場合は問い合わせをしましょう。

ほかにもローマ分娩台などブランコ型の特殊なものもありますが、設置されているところは限られています。

産院選びのポイントチェック

●Point 1 距離
希望通りのお産ができる産院だとしても、出産まで何度も健診に通うこと、体調が悪くなったとき、出産時などを考えて、自宅から無理なく安全に通える範囲にしておきましょう。

●Point 2 設備
問診室のプライバシーは守られていますか? 内診は安心して受けられますか? 待合室の居心地がよく、いすが十分あることも大事ですが、医療機関であるため、何よりも清潔が保たれている産院を選びましょう。

●Point 3 スタッフ
ママはもちろん生まれてくる赤ちゃんもおまかせするのですから、医師をはじめ看護師や助産師など、心から信頼できるスタッフかどうかも大事なチェックポイント。先輩ママの評判や客観的な判断が必要です。

●Point 4 健診の内容
プライバシーは守られていますか? 検査の結果などをきちんと説明してくれ、質問に対して的確な答えをもらえる問診ならば、満足できますね。超音波検査や内診は産院によって受ける回数が違ってきます。希望があればあらかじめ聞いておいたほうがいいでしょう。

●Point 5 入院・産後
入院の日数や面会時間は事前に聞いてみましょう。食事のおいしさや退院時のプレゼントなどは先輩ママに事前のリサーチを。母子同室かどうか、母乳の方針などは、希望があるなら事前に相談してみましょう。入院室は見学してみるとよいですね。

●Point 6 その他
母親学級や両親学級の有無、マタニティヨガなどのマタニティクラスの有無など、気になるところがあれば、事前に調べておきましょう。

病院の規模

●大学病院・総合病院
ベッド数100床以上、最先端の医療設備が整い、NICU(新生児未熟児室)も併設されていることが多いので、リスクのある出産やもしものときにママも赤ちゃんも安心です。しかし、待ち時間が長くなるケースが多く、健診も出産もいつも同じ医師であるとは限りません。

●個人産院・個人病院
産院はベッド数19床以下、病院は20床以上。超音波設備が充実しているなど、それぞれに個性を打ち出しているところが多く、希望に合わせて産院を選ぶことができます。小児科を併設しているところもあります。

●助産院
開設者が産科医ではなく助産師の、ベッド数9床以下の出産施設。より自然でアットホームなお産ができます。助産師は医療行為ができないため、トラブルのない妊婦さんが対象となります。分娩時のトラブルに備えて、搬送先の病院は決まっています。

あなたのこだわりポイントは?

産院選びの基礎知識一番大事なのは安心してママのからだと赤ちゃんをおまかせできること。入院室がおしゃれで豪華、退院時のプレゼントが充実している……などもうれしいことですが、出産はレジャーではありませんよね。そこであなたが妊娠・出産で「これだけはゆずれない」こだわりポイントを、企画書にして書いてみませんか? 企画書といっても難しいものではなく、自分がどんな妊娠時代を過ごしたいのか、またどんなお産をしたいのか、自由に書いてみればいいのです。
たとえば「内診は気が進まないから、毎回ではなく必要最低限にしてもらいたい」、「赤ちゃんに危険のない場合以外は会陰切開をしたくない」、「分娩後赤ちゃんの状態がよければすぐに初乳をあげたい」など、希望を書き出してみて、産院と相談してみましょう。ただし、「内診はトラブル回避のために毎回必要」と考えているなど、医師の方針もありますから、すべてが通るとは限りません。たとえ希望が通らなくても納得のいく説明をしてもらえたら、それはそれでよしと考えてみることも大事です。そして、後悔のない妊娠生活を送って、安心して出産を迎えてくださいね。

疑問を感じたときは…

どうしても産院の方針に納得がいかない場合は、妊娠、出産は命に関わる問題ですから、勇気をもって転院することも大事です。転院する場合は必ず紹介状を書いてもらいましょう。

※監修:浦野晴美先生 医療法人社団 晴晃会 育良クリニック院長



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