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赤ちゃんの育ち方
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あるお母さんから「母子健康手帳に、“体重増加不良”と書かれたので心配です。どうしたらよいでしょうか」という訴えがあった。
生後10ヵ月の健診票には確かにそう書かれてあった。そして“栄養指導”とある。見れば少しやせ型だけれど、元気にはいまわっていて、ときにはお母さんにつかまって立ち上がったりする。食欲もあり、離乳食も順調に進んでいるという。
身長は69cmで体重は7250g。これだけみれば身長は普通、体重はパーセンタイルの枠の中の下のほう。やせ型とわかるけれど、それだけで直ちに「体重増加不良」とは決めつけられない。
そこで、今までのデータを図に書き入れて線で結んでみた。身長はパーセンタイルのほぼ中央部を上昇。体重は生まれたときには平均だったのが、1ヵ月後からは下にさがり、それ以降、ずっと今のパーセンタイルの位置で平均値に平行して上昇し続けている。
これから判断すると、体重増加不良どころか、やせ型だけれど増加は順調で、大きな赤ちゃんより増加率は大なのである。そして、このようなタイプの赤ちゃんは、身軽だから運動機能の発達が早いという利点がある。
ある時点の数値だけにとらわれると、このような誤りをおかしやすい。身長・体重の数値は図に入れて線で結び、その赤ちゃんなりの経過をみることが必要である。
書き込んだ言葉は一生残る。母子健康手帳は母子の宝、よい思い出を残してあげたい。
※出典『赤ちゃんが書かせてくれた―小児科医からママへの手紙―』より
(著者 巷野 悟郎、発行人 小山 敦司、出版元 赤ちゃんとママ社)
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